芳野小屋の日誌

小屋の暮らしと、犬、畑、登山、ワイン等の日々

上高地 2019春 風景編

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5月24日から26日で上高地春キャンプに行ってきました。天気もよく暖かで素晴らしいリゾートライフをすごすことができました。

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昨年と比べると少し春が遅いようで、ブナ、ケショウヤナギ、カラマツのやっと芽吹いた新しい葉っぱから差し込む日差しはとても優しく、爽やかです。急に暖かくなって 日中は暑いくらいでした。

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ケショウヤナギと河童橋・・・まさに上高地です。

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小梨平のテン場  手前のグリーンがマイテント。

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「徳沢」  奥の建物が、井上靖の小説「氷壁」に登場する徳沢園(徳沢小屋)です。

前穂東壁Aフェースで起こったナイロンザイル切断事故をテーマにした小説で二度ほど読んだことがあります。若いころは結構山に登っていて今思えば照れますが「いつかある日」なんか好きでした。 その歌の元の詩が本に載っています。  デュプラ

もしかある日

もしかある日、私が山で死んだら、

古い山友達のお前にだ、この書置きを残すのは。

おふくろに会いに行ってくれ。

そして言ってくれ、俺は幸せに死んだと。俺は母さんのそばにいたから、ちっとも苦しみはしなかったと。

親父に言ってくれ、俺は男だったと。

弟に言ってくれ、さあお前にバトンを渡すぞと。

女房に言ってくれ、俺がいなくなっても生きるようにと。

息子たちへの伝言は、お前たちは「エタンソン」の岩場で、俺の爪の跡を見つけるだろうと。

そして俺の友、お前にはこうだー

俺のピッケルを取り上げてくれ。ピッケルが恥辱で死ぬようなことを俺は望まぬ。

どこか美しいフェースへ持って行ってくれ。

そしてピッケルのためだけの小さなケルンを作って、その上に差し込んでくれ。

 

次回は「上高地の生き物たち」です。