芳野小屋の日誌

小屋の暮らしと、犬、畑、登山、ワイン等の日々

遥かなる剣

 7月23日から25日の2泊3日で北アルプス剣岳に登ってきました。今回も娘と2人だったのですが、なかなか日程の調整がついませんでした。また、7月に入り私の仕事場:特別養護老人ホームでもコロナ感染が多発してこの3連休が取れたのがかなり幸運でした。加えて、梅雨の戻りのような天候が続いていましたが何とか山頂アタック日には晴れの予報が出てこの夏のラストチャンスと思い定めて出発しました。

 行程は、室堂から雷鳥沢を登り、剣沢にテントを張って中日に登頂。天気予報が悪くなったり荷物バテしたら雷鳥沢キャンプ場から立山登山に目標を変えるつもりでした。今回の剣岳登山は、68歳になる私にとって体力的にもラストチャンスだったと思います。いろんな意味で遠い山でした。

 1日目 室堂から剣沢へ。天候は雨。風がないのが救いでした。テント泊装備は膝に応えます。バテバテの歩みにチングルマなどのお花畑が休憩の機会くれました。テント場についてまもなく天候が回復、岩峰を従えた「剣」が姿を現しました。行動時間:5時間46分

イワカガミ

ハクサンイチゲ

ガスが取れた剣と娘

 2日目 剣岳別山尾根の一般ルートから登ります。5:15テント場出発、途中「カニのタテバイ」などの難所を通り9:39山頂着。よくここまで来れたものだとしみじみと嬉しかったですね。下山も「カニのヨコバイ」などの難所を通り15:10にテント場帰着。行動時間:9時間55分

カニのたてばい」などの難所は思ったより怖く、トボトボと歩いて時間は食いましたが行動時間の大半が緊張状態で身も心も疲れ果てました。テント場に戻り自分たちの通たルートを目で追いかけてみましたが「剣」は、やはり気高く美しい山でした。

前剣から本峰

先行パーティー

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岩と娘

緊張が解ける・ チングルマ

 

 3日目 ガスの中を5時間5分で室堂へ無事到着。 富山で鱒の寿司を土産に名古屋へ。

今回の山行きは、いろんな幸運に恵まれ山頂に立つことができました。一方である程度は鍛えて臨んだものの、体力の無さを痛感しました。さあ、もう一度鍛え直して、新たな挑戦を続けていきたいと思います。

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